第13回:搭載メモリ容量を飛躍させた Windows XP x64 Edition

対象プロダクト:Windows XP

Windows XP 64 bit Edition の概要

Windows XP 64 bit Edition は、Itanium 用、x86 アーキテクチャ 64bit 拡張機能(EM64T、AMD64)対応版の2種類があります。
その内、x86 アーキテクチャ用のエディションが x64 Edition と呼ばれます。

対応 CPU を使用することで、ネイティブで 64bit プログラムが動作するのに加え、WOW64 という機能により、従来の 32bit アプリケーションも動作するように設計されています。
この 64bit Edition の WOW64 機能は Windows Vista や 7 にも引き継がれています。

64bit 版のメリットは 64bit ベースのプログラムが動作することでの、アプリケーションのパフォーマンスの向上、使用可能最大メモリの大幅な増加が挙げられます。

その一方、Windows XP 64 bit Edition がリリースされた頃はまだ 64 bit 対応ドライバが少なく、利用できる周辺機器は限られていました。

※ユーザーモード上で動作するプログラムであれば WOW64 機能で動作させることは可能ですが、デバイスドライバなどのカーネルモード側で動作するプログラムは 64bit ネイティブのプログラムである必要があります。

なお、以降の Windows の 64bit エディションについては、Windows Vista では Ultimate 以外は郵送(配送料1050円)にて入手することができました。
Windows Vista Ultimate や Windows 7 では 32bit と 64bit 版の DVD-ROM の両方が付属しています。

公開日時:2012年09月04日 00:35:03

なお、Windows Server VPS選びで迷ったらこちらの記事で主要VPSのメモリ容量ごとの月額、年額料金、リモートデスクトップ(RDS SAL)、Microsoft Office SAL料金を比較していますので、是非参考にしてみてください。

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