第9回:コンシューマー向けと統合された NT 系 OS、Windows XP のリリース

対象プロダクト:Windows XP

Windows XP の概要

デスクトップ画面


2001年11月16日に Windows XP 日本語版が発売されました。
Windows XP はそれまで Windows 9x 系と Windows NT 系の2系統だった Windows を Windows NT 系で統一した初めの Windows です。
そのため、Windows 9x 系のユーザーから見れば大きなアップデート、Windows NT 系ユーザーから見ればマイナーアップデートに近いものでした。
ただし、UI にはルナが採用され、見た目は刷新されました。

エディションは Home Edition と Professional があり、Windows 9x 系のユーザーは主に、家庭マシン用の Home Edition へのアップグレードが想定されていました。

Windows XP のシステム要件

システム要件は以下の通りです。

Home Edition Professional
プロセッサ数 1 1 または 2
CPU (最低) 233 メガヘルツ (MHz) 233 MHz
CPU (推奨) 300 MHz 300 MHz
RAM (最小) 64 メガバイト (MB) 64 MB
RAM (推奨) 128 MB 128 MB
RAM (最大) 4 ギガバイト (GB) 4 GB
必要ディスク容量 1.5 GB の空き 1.5 GB の空き

Windows XP のパッケージの中身

Windows XP は Home Edition は緑、Professional は青のパッケージで販売されました。以降このエディションによる色分けは Windows 7 まで続きます。
Windows Me の後継というよりも、実質的には Windows 2000 の後継 OS となりますが、コンシューマ向けという事もあって、特にビジュアル面で力を入れてきた頃であり、それは化粧箱にも表れています。

パッケージ表

CD-ROM はこれまでの一般的な CD ケースではなく、紙製の見開きのフォルダータイプのケースに入っており、側面には「ファーストステップガイド」が収められています。
インストールCDのケースの中身

更に、「ユーザーインターフェイスガイド」の冊子も同梱されています。
パッケージの中身

また、化粧箱の裏も従来と同じく商品の紹介が簡単に書かれています。
パッケージ裏

公開日時:2012年09月02日 15:55:06

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