Hyper-V Server にゲスト OS をインストールする
対象プロダクト:HyperV Server
カテゴリー:仮想化技術
なお、Hyper-V Server のインストールおよび諸設定は以下の記事をご参照ください。
Hyper-V Server 2008 R2 の環境を構築する
1.[Hyper-V の設定] から仮想ハードディスク、仮想マシンの保存先を設定
まず、先に [Hyper-V の設定] から、仮想ハードディスク、仮想マシンの保存先を指定しておきます。
なお、VHD は入れ子にすることはできないため、もし Hyper-V のホスト OS を VHD 上にインストールしている場合、Hyper-V の仮想イメージの保存先は物理ディスクドライブを指定しなければいけません。
2.[仮想ネットワーク マネージャー] から外部仮想ネットワークを追加
ゲスト OS からインターネットに接続できるように、外部仮想スイッチを作成します。
外部仮想スイッチはホスト OS 側の物理 NIC をスイッチ(ブリッジ)に置き換えた上で、更にハイパーバイザー上の仮想マシンに仮想 NIC を追加し、仮想スイッチを介して外部と接続できるようにする仕組みです。
VMWare で言うブリッジと同じです。
外部仮想スイッチは [仮想ネットワーク マネージャー] を開き、[仮想ネットワーク] > [新しい仮想ネットワーク] から仮想ネットワークの作成画面を開き、「どの種類の仮想ネットワークを作成しますか」で「外部」を選択し [追加] をクリックして作成します。
次の画面では名前を入力した上で、[外部] で仮想スイッチにしたい物理 NIC を選択し、もし物理 NIC が1つの場合は「管理オペレーティング システムにこのネットワーク アダプタの共有を許可する」にチェックを付けた上で、[適用] をクリックします。
なお、Hyper-V はホスト OS 自体がハイパーバイザー上に置かれます。
ホスト OS が置かれているパーティションを親パーティションと呼びます。
そのため、クライアント側の Hyper-V マネージャーから Hyper-V に接続する場合、上述したように物理 NIC が仮想スイッチとなっているため、物理 NIC が1つの場合、ホスト OS 側にも仮想 NIC が必須となってきます。
※スイッチだけがあっても接続できないため。
このホスト OS 側に仮想 NIC を追加するためには、「管理オペレーティング システムにこのネットワーク アダプタの共有を許可する」に必ずチェクを付けなければいけません。
チェックを付けなかった場合は、親パーティションに仮想 NIC が追加されずネットワーク接続ができなくなります。
仮想スイッチを追加した後、一時的に Hyper-V Server に接続できなくなりますが、ネットワーク構成が完了し、接続できるようになるまで待ちます。
3.[仮想マシン新規作成ウィザード] による仮想マシンの作成
Hyper-V マネージャの [操作] から [新規] > [仮想マシン] をクリックします。
「仮想マシンの新規作成ウィザード」が表示されます。
[開始する前に] では仮想マシン作成の簡単な流れを記載しています。
次へ進みます。
[名前と場所の指定] では仮想マシンの名前と仮想マシンの場所を指定します。
仮想マシンの場所については、[Hyper-V の設定] で指定したパスが指定されていますので、そのままでいいでしょう。
次へ進みます。
[メモリの割り当て] では、仮想マシンに割り当てるメモリ容量を指定します。
最低でも、インストールするゲスト OS の最小要件以上を割り当てましょう。
次へ進みます。
[ネットワークの構成] では [仮想ネットワーク マネージャー] で作成した仮想 NIC を選択します。
次へ進みます。
[仮想ハード ディスクの接続] では仮想ハードディスクのファイル名(xxx.vhd)と場所を指定します。
場所については、[Hyper-V の設定] で設定したパスが指定されています。
次へ進みます。
[インストール オプション] ではインストールメディアの設定を行います。
ISO ファイルを指定する場合は、[ブート CD/DVD-ROM からオペレーティング システムをインストールする] > [メディア] で [イメージ ファイル] を選択して、[参照] から ISO ファイルを指定します。
次へ進みます。
[仮想マシンの新規作成ウィザードの完了] 画面で設定内容に問題が無いことを確認した上で、[完了] をクリックします。
仮想マシンが作成されるのを待ちます。
4.ゲスト OS のインストール
[仮想マシン] 欄に仮想マシンが作成されたら、仮想マシン名をダブルクリックし、[起動] ボタンをクリックします。
ISO ファイルから起動し、ゲスト OS のインストールが開始されますので、進めます。
5.ゲスト OS のネットワークの確認と統合サービスのインストール
ゲスト OS のインストールが完了したら、念のため仮想 NIC が追加され、ネットワークがインターネットに繋がっているかを確認します。
必要に応じて固定IPアドレスを設定します。
ゲスト OS が Windows の場合は [操作] > [統合サービス セットアップディスクの挿入] から統合サービスをインストールして完了です。
公開日時:2014年02月08日 10:53:49