Windows Subsystem for Linux で Ubuntu を使ってみた

対象プロダクト:Windows 10
カテゴリー:仮想化技術

Windows 10では、2016年8月2日のWindows 10 Anniversary UpdateよりWindows Subsystem for Linuxが実装されています。
これは、Windows上でLinuxをネイティブに実行することができる互換レイヤーです。
つまりWindows上でLinuxアプリを本来のパフォーマンスで動作させる事ができます。

また、2017年10月17日にリリースされたWindows 10 Fall Creators Update以降では開発者モードではなくても使用できるようになりました。

Ubuntuのインストール

Windows Subsystem for Linuxのインストールは[コントロールパネル]>[プログラムと機能]の[Windowsの機能の有効化または無効化]より追加します。
※OSの再起動が必要です

次に、「Microsoft Store」を起動し、Ubuntu(無料)を探しインストールします。

インストールが終わったら、Ubuntuを起動します。
初回起動時にユーザー名とパスワードの設定が求められるため、rootユーザーのパスワードを設定します。

コンソール画面に以下が表示され入力可能な状態になれば準備OKです。

root@hostname #

Apacheをインストール

まず、WebサーバーのApacheをインストールしてみます。
インターネットに接続された状態で、次のコマンドを実行します。

apt-get install apache2

※許可を求められたらyを入力します。

インストールが終わったら次のコマンドを実行してApache2を起動します。

apachectl start

WindowsのWebブラウザで http://localhost/ を開き、Apacheの初期ページが表示されることを確認しましょう。

PHPのインストール

PHPは次のコマンドでインストールできます。

apt-get install php

※PHP7がインストールされます。

PHPの情報ページを表示

PHPのテストのためPHPの情報ページを作成して表示してみましょう。

/var/www/html配下にindex.phpファイルを作成します。

touch /var/www/html/index.php

viで開きます。

vi /var/www/html/index.php

以下を追記して、保存して閉じます。

<?php phpinfo() ?>

※入力モードにするにはiキーを押します。
※保存する場合は一旦escキーを押して入力モードを終了し、:qwを入力します。

Apacheを再起動します。

apachectl restart

Webブラウザで http://localhost/index.php を開き、PHP情報が表示されることを確認しましょう。
PHPのバージョンや設定ファイルの場所、設定パラメータ値などが一覧表示されます。

Windows上のファイルのやり取り

Windowsのディスクパーティションは自動で/mnt配下にマウントされています。
このため、C:\配下にshareなどのフォルダを作り、Ubuntu上から/mnt/c/shareにアクセスすることでファイルをやり取りできます。

公開日時:2018年01月26日 12:47:54

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