WSL2 を WSL1 にダウングレードした方法とその理由
対象プロダクト:Windows 11
カテゴリー:仮想化技術
この記事では Windows 11 の WSL2 を WSL1 に戻した方法とその理由について解説いたします。
WSL1 に戻した理由とは?
- WSL から Windows ファイルシステム (NTFS) へのアクセス(ディスクI/O)が恐ろしく遅い
- Linux の GUI アプリは特に使用しない
WSL1 に戻す方法
前提
まず、当然ながら Ubuntu の WSL のバージョンが「2」である事が前提です。現在のバージョンは「wsl -l -v」のコマンドで確認することができます。
>wsl -l -v NAME STATE VERSION * Ubuntu Running 2
また、WSL の既定のバージョンも「2」になっているので、これも「1」に戻します。
>wsl --status 既定のディストリビューション: Ubuntu 既定のバージョン: 2
手順
[設定] > [アプリ] > [オプション機能] より [Windows のその他の機能] をクリックします。
[Windows の機能] のダイアログが開くため、「Linux 用 Windows サブシステム」を有効にします。(無効の場合)
「仮想マシン プラットフォーム」を無効にします。(任意)
[OK] をクリックすると OS の再起動が求められるため再起動します。
再起動後、管理者権限でコマンドプロンプトを起動(スタートメニューから [ターミナル] を右クリックして [詳細] > [管理者として実行] をクリック)します。
「wsl --set-default-version 1」のコマンドを実行し、既定のバージョンを「1」に変更します。
>wsl --set-default-version 1 この操作を正しく終了しました。
「wsl --status」のコマンドで既定のバージョンが「1」であることを確認します。
>wsl --status 既定のディストリビューション: Ubuntu 既定のバージョン: 1
「wsl --set-version ubuntu 1」のコマンドで Ubuntu のバージョンを「1」に変更します。
>wsl --set-version ubuntu 1 変換中です。これには数分かかる場合があります。 この操作を正しく終了しました。
「wsl -l -v」のコマンドで Ubuntu のバージョンが「1」であることを確認します。
>wsl -l -v NAME STATE VERSION * Ubuntu Stopped 1
以上の手順で、WSL1 に戻ります。
NoteWSL の Ubuntu はそのままで OK です。(再インストール等は不要)
WSLをバージョン2に戻す場合は、「仮想マシン プラットフォーム」を有効にした上で同等の手順でバージョンを2に変更してください。
公開日時:2023年05月26日 19:25:44
最終更新日時:2023年07月24日 10:29:45