Microsoft Edge でお気に入りバーのアイコンを並び替える方法

対象プロダクト:Windows 10
カテゴリー:検証

Microsoft Edge のお気に入りバー上では、たとえアイコンやフォルダを任意に並び替えても、Microsoft Edge を再起動すると名前順に戻ってしまいます。
アイコンをドラッグしてもアイコンの移動先を示す区切り線が表示されなくなったのも恐らくこの仕様変更の為です。
しかし、非常に分かりにくいですが、右上にある「ハブ」というアイコン(左揃えのようなアイコン)をクリックして、「お気に入り」>「お気に入りバー」を開き、そこでアイコンやフォルダをドラッグして移動した場合、Microsoft Edge を再起動しても並び順は保持されます。

また、フォルダを「お気に入り」などのリンクにドラッグすることで、他のフォルダ(階層)に移動することもできます。
※但し区切り線はやはり表示されないため、操作に非常に神経を使います。また移動してからしばらく時間を置かないと設定が保存されないらしく、すぐに他のフォルダを移動すると前に移動したフォルダが元の位置に戻ってしまう現象を確認しています。
個人的な経験では、移動が保存されない場合の方が多く、根気が試されます。
私は目的の場所に並び替えるのに小一時間を要しました。
なお、これらの操作はお気に入りバー上ではできません。

これは単に1つのアプリのバグに過ぎないとは思いますが、このようなバグが起こる事自体、Microsoft のユーザビリティへの姿勢を如実に表していると思います。

この機会にアイコンの並び替えについて、Microsoft がこれまでにどのような変更を行ってきたか、その経緯を少し述べさせていただきます。
そもそも Windows XP までは、以下のようにアイコンは Mac と同様に好きな位置に配置できていました。


しかし、Windows 7 からは強制自動配列になり、上記のような配置はできなくなりました。

1つの理由として挙げられるのは、Windows は Mac とは異なり、アイコンの配置はレジストリに保存している点です。
これはアイコンの配置を保存するフォルダが増えれば増えるほど、レジストリが肥大化する事を意味し、レジストリの肥大化対策が求められた Windows 7 で強制自動配列に仕様変更された理由が想像できます。

他の解決方法として、Mac のようにフォルダごとにアイコンの配列を保持させるファイル(「.DS_Store」という隠しファイル)を置くというアプローチもありましたが、Microsoft はそれを採用せず、アイコンの任意配置機能自体を破棄してしまいました。
※Mac ではフォルダごとにアイコンの配置を保持しているため、フォルダをUSBメモリなどで他の Mac に移動しても配置は保持されたままですが、Windows はレジストリに保存しているため、他の Windows に持って行ったフォルダは、アイコンの配置は引き継がれていません。

もちろん、今回の Microsoft Edge のお気に入りバーについては、アプリケーションベースの仕様にすぎないため、アプリ側で楽な並び替え操作や、並び順を直ちに保存させることは簡単なはずです。
そもそも、Google Chrome や Firefox、Apple safari 等、他のWebブラウザでできている当たり前の事がなぜ Windows 標準のブラウザでできないのでしょうか。
また、プレビュー段階で何故それを修正しなかったのでしょうか?
非常に疑問が残りますが、とにかく非常に使いにくいため、一刻も早くこの仕様は改善して欲しいものです。

公開日時:2015年09月18日 18:17:07

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